Q1. ローソク足のどこを見れば、4つの価格が分かる?

太い胴体の両端が始値と終値、上下に伸びる「ひげ」の先が高値と安値です。始値はその期間の最初の価格、終値は最後の価格を指します。高値・安値は、その間に付けた最も高い価格と最も低い価格です。

  • 始値(Open / O):期間の最初の価格
  • 高値(High / H):期間中の最高価格
  • 安値(Low / L):期間中の最低価格
  • 終値(Close / C):期間の最後の価格

終値が始値より高ければ「陽線」、低ければ「陰線」です。陽線の胴体は下端が始値、上端が終値で、陰線では逆になります。始値と終値が同じなら胴体に高さがなくなります。高値や安値が胴体の端と同じ場合は、その側のひげが見えないこともあります。

根拠:日本取引所グループ:四本値とローソク足、TradingView:ローソク足と配色の設定。表示する期間が終わる前の足については、Q4で補足します。

Q2. 陽線なのに「前日比マイナス」になるのはなぜ?

比べる出発点が違うからです。陽線・陰線は同じ日の始値と終値を比べ、前日比は前日の終値と今日の価格を比べます。

前日終値が1,100円、今日の始値が1,000円、今日の終値が1,050円だったとします。今日は始値から50円上がったので陽線です。一方、前日終値より50円安く終えたため、終値の前日比はマイナス50円になります。両方の表示が並んでも矛盾しません。

架空例。前日終値1,100円に対し、今日の始値1,000円、高値1,080円、安値980円、終値1,050円。始値から50円高い陽線だが、前日終値からは50円安い。
投資横丁作成。株価の単位は円。実際の銘柄や取引結果ではなく、陽線と前日比の比較基準の違いを示した架空例です。線の位置は図中の価格に対応しています。根拠:Q1〜Q2のJPX公式資料。

色だけで判断しないことも大切です。チャートの配色は変更でき、TradingViewには前の足の終値との比較で色を付ける設定もあります。「赤だから陽線」のように決めつけず、その画面で色が何を表すかと、実際の始値・終値を確認してください。

定義の根拠:日本取引所グループ:四本値とローソク足。配色設定の根拠:TradingView:ローソク足と配色の設定。図の価格と差額は投資横丁が作成・検算した架空例です。

Q3. 日足5本を週足1本にすると、どの価格が残る?

週の最初の始値、週全体の高値と安値、週の最後の終値が残ります。日足の価格を平均するのではありません。日足では途中の下落が目立っても、週足の始値と終値だけを比べると陽線になることがあります。

次は月曜から金曜まで5営業日ある架空の週です。価格の単位は円。実際の週は祝日などで営業日数が変わり、表示対象の市場・セッションによって期間の区切りも確認が必要です。

架空の5営業日の価格(円)
日始値高値安値終値
月1,0001,0609801,040
火1,0401,050950990
水9901,1209701,100
木1,1001,1101,0301,050
金1,0501,0901,0201,080

この週の始値は月曜の1,000円、高値は水曜の1,120円、安値は火曜の950円、終値は金曜の1,080円です。週足は始値から80円高い陽線になります。日足の終値だけを見ても、週の高値と安値は求められません。

架空の5営業日のOHLCを週足へ集約。始値は月曜1,000円、高値は水曜1,120円、安値は火曜950円、終値は金曜1,080円。週足は陽線でも、途中の火曜と木曜には陰線がある。
投資横丁作成。本文の架空データを使用。日足の平均ではなく、最初・最大・最小・最後の価格で週足を作っています。実際の週の営業日数やセッションは市場・カレンダーによって異なります。根拠:本節のSMBC日興証券公式資料。

週足にまとめると、火曜と木曜に陰線があったことや、週の途中の細かな順番は読み取れなくなります。また、1本の足の4つの価格だけでは、高値と安値のどちらを先に付けたかも分かりません。同じ週のどちらの表示も正しく、まとめる長さが違うのです。大きな期間の動きと、その途中の経過を確認したいときは、表示期間を切り替えて読みます。

集約方法の根拠:SMBC日興証券:週足。図と表は架空の5営業日で、週の高値=日足高値の最大値、安値=日足安値の最小値として検算しています。

Q4. いま動いている足は、もう確定した価格?

期間が終わるまで、その足の高値・安値・現在の終値欄は変わり得ます。日中の当日の日足、週の途中の今週の週足は、完成済みの過去の足と区別して読みます。

例えば水曜に今週の週足が陽線でも、その後の値動きで金曜には陰線になることがあります。TradingViewも、リアルタイムで形成中の足では高値・安値・終値に使う値が変動し、確定した足と同じようには扱えないと説明しています。「終値」と表示されていても、期間の途中なら最終的な値として固定されているとは限りません。

根拠:TradingView:形成中の足の値(リアルタイムの足で変動する値の説明)。ここではチャート表示の読み方だけを扱い、指標や売買ルールの性能を評価するものではありません。

Q5. 別のアプリで形が違ったら、何を確かめる?

同じ銘柄・市場・期間・表示条件を見ているか、先にそろえます。比較する前の確認項目は次のとおりです。

  • 銘柄コードだけでなく、対象の取引所や市場が同じか
  • 日足・週足などの時間軸と、表示している日付が同じか
  • 通常のローソク足か。平均足など、価格を加工した別形式になっていないか
  • 取引時間帯、タイムゾーン、株式分割や配当などの調整設定が同じか
  • 完成済みの足か、形成中の足か。データの遅延が表示されていないか

使える設定やデータの範囲はサービスと対象市場によって異なります。

表示設定の例:TradingView:平均足、TradingView:チャート設定。

見方が分かったら、チャートアプリ比較で用途と市場データの条件を確認できます。チャートの価格で必ず売買できるわけではない点は、成行と指値の違いも参照してください。

ローソク足は過去から現在までの価格をまとめた表示で、形だけから次の値動きや利益を保証するものではありません。株式には値下がりによる損失リスクがあり、元本は保証されません。本記事は一般的な学習用情報で、個別銘柄や売買時期を勧めるものではありません。